介護と看護は違います

2000年に介護保険が施行されてから、全国的に高齢者の施設が増えました。施設には身体の不自由な高齢者や障害を持った人たちが入居しています。また、日常生活に支障をきたす人たちの手助けのために、資格を取得して働く人たちも増えました。
日本の国が世界に例を見ないほどの速さで高齢化社会に突入したため、医療分野に知識を持たない異業種業界から、高齢者をターゲットとしたビジネスに進出してくる会社も多くあります。しかしそういった会社の多くは、管理する立場の人間の知識不足から、組織が機能しないところもあります。また、この業界での業務未経験者が多く、現場の活動で間違った考えや行動をしてしまう人もいます。
介護は人命に関わる分野なので、病院と同じく有資格者を含めた組織構成がなされています。含まれる資格は、介護士と看護師の二つです。
介護士の仕事は、高齢者や障害者が日常生活を安心して暮らせるように介助を行うことです。介助には食事の提供から排泄や入浴の手助け、更に気分転換のための外出やレクレーション、コミュニケーションなどが含まれます。身体的なサポートと共に、精神的なサポートも行います。それに対して看護師の仕事は、医師の指示のもと、注射や点滴など主に治療面でのお世話を行います。つまり、医療の知識がなければできない仕事内容が主になります。
それぞれ行う仕事内容は違うのですが、人手がいないために現場では混同してしまったり、お互いの仕事の領域に入り込んでしまっていることが多くあるようです。

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